ホームページの多言語対応はどうする!?海外からの集客に必要なものとは?|F-standard BLOG

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ホームページの多言語対応はどうする!?海外からの集客に必要なものとは?

多言語対応ホームページとは?

多言語対応のホームページとは、その名の通り日本語のホームページだけではなく、英語や中国語(簡体字、繁体字)、韓国語などのように、様々言語でホームページを見られるように対応したホームページのことを言います。

観光業、製造業など、外国人の方から必要とされる会社や地域の情報発信など、日本人だけではなく、外国人も含めてターゲットになるような業種でよく見られるサイトです。

皆さんもよくホームページ上で、このような言語が切り替えられるメニューを見ることが有ると思います。

このメニューで言語を切り替えることで、同じWEBコンテンツでもいろいろな言語で見られるようにホームページを作り込みます。

多言語のホームページを構築する手法の種類や設定などを説明させていただきます。

多言語に対応するための方法について

多言語のホームページを制作するには様々な方法があります。その方法を分けると、大きく3つの方法に分けられます。

WordPressでホームページを制作して対応

ホームページを多言語対応する方法の中で、ベーシックな方法であり、他の選択肢とくらべて、デザイン性の自由度やSEO対策なども踏まえると、より良い選択肢だと言えます。

また、Wordpressは世界的に利用されているCMSであり、海外向けのホームページ制作に適しています。

ただ、翻訳が必要だったり、構築にも専門的な知識が必要な上、対応できる業者の選定もきちんと行って行かなければ、失敗するケースも出てくると思います。

デメリットとしては、制作会社へ依頼する場合、工数がかかってしまい、他の選択肢よりも価格的に高くなることが挙げられます。

WordPressでの多言語対応について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

多言語対応のメニューが有るCMSサービスや自動翻訳サービスを利用して対応

JimdoやWixなど、CMSを提供しているサービスでも、多言語対応を行っているサービスは、様々ございます。

こういった、CMSサービスを利用した多言語対応を行うにもコンテンツの翻訳が必要になってきます。(※一部、自動翻訳を提供しているサービスもございます)

そういったサービスを利用しての多言語サイト構築を行うことも可能です。

WordPressなどのCMSのシステムを利用するよりも安価で導入は可能だと思います。ただし、デザイン性・操作性を高めるには限界があることの理解が必要です。
また、ホームページで一番重要となるコンテンツ設計等を自分たちで行わなければなりません。

また、最近では、wovnやshutto翻訳など、ホームページにスクリプトコードを導入することで、自動翻訳を行えるツールも出てきております。

・wovn

https://wovn.io/ja/

・shutto翻訳

https://www.submit.ne.jp/shutto-translation

自動翻訳を利用すると簡単に多言語サイトを構築することは可能ですが、まだまだ精度が追いついていないというのが現状です。簡単な文章であれば、伝わるかもしれませんが、日本語がおかしいサイトを見て依頼したいと思えるかどうか?ということと同じく、海外の方向けにしっかりと翻訳を行っていくことで、集客効果を高めることにも繋がるため、安易な選択はおすすめしません。

また、その他1枚ものの英語ページを用意したり、htmlだけで対応する、言語用にPDFの資料を用意するなど、いろいろな対応方法は有るにしろ、海外からの集客を考えたときに、どの選択が正しいのか、しっかりと判断していくことが必要です。

安易に多言語サイトを構築するだけであれば、外国の方に来てもらいにくい、伝わりにくいホームページになってしまいます。

海外の方にどうやって知ってもらうのか?

知ってもらった上で、「欲しい!」「もっと詳しく知りたい!」と思ってもらえるホームページにどうやって仕上げていくのか?

ここが海外での集客を考える上でも非常に重要です。

非常に重要なポイント!コンテンツの翻訳をどう行うのか?

まずはじめにホームページとはどういったものでしょうか?

ホームページとは、その持ち主が何かをつたえるための手法であり、コンテンツの集合体です。

企業やサービスであれば、その特徴や、メリットを伝えたり、運営主の情報やお客様の声なんかも載せたりしますし、多くの用途としては、集客のためのツールです。

多言語のホームページも例外ではなく、海外から集客をしていくことが目的の方が多いと思います。

日本人に向けて作ったものを、そのまま海外の方に向けて翻訳しただけでは、言語はもちろん文化も違う方々に伝わるはずもありません。

自動翻訳なども同様のことが言えるでしょう。自動翻訳では、その言語がわからない人が利用すると、翻訳された文章が自分たちの判断できない文章になるというデメリットが存在します。そのため、安易に利用することはおすすめできません。それでもコストメリットやお手軽さから利用する方も多いと思います。自動翻訳でもDeepLというツールの翻訳精度は高いという評判もあり、自動翻訳を利用する方は、DeepLを利用することをおすすめします。

とはいえ、翻訳を行う場合は、できれば自動翻訳ではなく、翻訳家や翻訳サービスを使用されることをおすすめします。

例えば、翻訳サービスでいえば、「Gengo」や「Yaqs」といったサービスを利用することで、1文字単価5円から利用することが可能です。

・Gengo

https://gengo.com/ja/

・Yaqs

https://www.yaqs.co.jp/

また、フリーランスの翻訳家に依頼することも一つの選択肢です。「Lancers」や「Crowdworks」などを利用することで、翻訳を専門的に行っておられる方への依頼が可能です。その他、世界的なネイティブ言語のフリーランスに依頼する「Conyac」や「Nitro」を利用するのも良いと思います。

・Conyac

https://conyac.cc/ja

・Nitro

https://blog.alconost.com/ja/nitro?hsLang=ja

たかが翻訳のように思われがちですが、非常に重要な部分だと思っています。

海外の方にしかわからないニュアンスはもちろん、キャッチフレーズなども変わってきます。

海外の方に伝わる文章をどの様に突き詰めていくのか、ということが翻訳の重要な部分です。

しっかりと集客を考えた翻訳になっているのかを考え、お問い合わせなどに繋がる翻訳を目指していきましょう。

多言語サイトに必要なサーバーの選定について

多言語サイトを考える上で、サーバーの問題は、切実な部分です。

海外からのアクセスを考えると、日本でサーバーをもつことになれば、実際に海外から日本のサーバーへアクセスすることになります。

そうなれば、サイトの表示速度が遅くなり、ユーザーの離脱にもつながるだけではなく、海外でのSEOでも不利に働きます。

とはいえ、各国にサーバーを設置して言語ごとにサーバーを切り替えるということも構成が複雑になり、費用や手間が必要以上にかかってしまします。

そのため、CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)と呼ばれるネットワークのサービスを利用することをおすすめします。CDNとは、ネット上のコンテンツを高速に配信するために、地理的に分散させたサーバーのグループのことを言います。要は、各国にキャッシュと呼ばれる、一時的にホームページを記憶させたサーバーを用意することで、各国からのアクセスを行う際に、日本のサーバーに到達する必要がなく、コンテンツを提供できるため、表示の高速化が図れます。そのため、多言語対応のホームページを作成する上で、CDNの利用は必要な仕組みだと思います。

CDNサービスも一定の条件で無料で利用できる「Cloudflare」のようなサービスもありますので、おすすめです。

・Cloudflare

https://www.cloudflare.com/

ユーザーにとって、どういうサーバーを利用するのか、どういう構成にするのか、ということは非常に重要なポイントです。

ユーザーファーストな環境はなにか?ということを突き詰めていきましょう。

日本のホームページと海外のホームページのデザインの違いについて

よく海外のホームページを見ていると、シンプルでわかりにくいと感じることがあります。これは、逆を言えば、日本のサイトでは、情報を盛り込みすぎて、ごちゃごちゃになっていてわかりにくいと、海外の方からは思われていることがあります。

こういった違いは、その国のデザイン性の方向が違うから起こると思います。

一概に、多言語対応するからと言って、その国に合わせたデザインを作っていくことは現実的ではありませんが、世界共通で見やすいデザインに仕上げていく、ということは、非常に重要だと思います。

Googleが2014年に定義した「マテリアルデザイン」もその一つだと思います。明確ガイドラインが定義されているので、こちらを参考にしたデザインに仕上げていくということは、世界に向けたデザインに仕上げていくことと同じ方向性になると思います。

・マテリアルデザイン
https://material.io/design

また、翻訳した際の文字量の違いも重要です。例えば、「製造」という言葉は、英語にすると「manufacture」と変換することができます。日本語では、2文字ですが、英語では、11文字になります。このあたりの違いについても、各国に向けて見やすいデザインを考えていく必要があると思います。

多言語サイトを作成するのは、海外からの集客へのはじめの一歩

これまで、ホームページの多言語対応についてまとめさせていただきましたが、多言語サイトを持つということは、海外からの集客を行っていくということと繋がります。

ただ、多言語対応したホームページを制作したからと言って、すぐには海外からの集客につながるわけではありません。むしろ、そのスタートラインに立っただけです。

ホームページへの集客は日本でも同様ですが、まずどの様に知ってもらうのか?ホームページにどの様に来てもらうのか?ということがまずはじめの一歩です。手法は様々ございますが、大きく分けて2つ。海外でのSEOを意識し、キーワード検索からの

集客を狙っていく方法。また、お金をかけて広告をかけて集客を行っていく方法です。

SEOを狙っていくには、キーワード設計とコンテンツの内容が重要になります。実際、海外では特化したサイトなどもたくさんあり、競合もたくさんある中での対策となりますので、長い目でみて対策することが必要なるでしょう。

また、お金をかけて集客していく方法で言えば、Google広告でのリスティング広告、ディスプレイ広告から、SNS上での有料広告、またインフルエンサーを利用した集客手法など、様々な方法が挙げられます。

ホームページの多言語対応が完了したあとは、認知・集客活動をどのようにしていくか、しっかりと設計していくことが重要です。

またサイトに来てもらったあとは、記事内に有るように、コンテンツの内容一つでユーザーの意識が変わります。

ユーザーに来てもらうための対策、そして来てもらってから問い合わせをしてもらうための対策、どちらもしっかりと行っていきましょう。

まとめ

以上のように、ホームページを多言語対応していくと言ってもたくさん気をつけるポイントがございます。日本向けのホームページも同様で、ホームページが完成してからがスタートです。集客に向けたプランをしっかりと考えていきましょう。

また、海外からの集客を考えていくことは、なかなか難しい道のりにもなるため、苦労することも有るかと思います。弊社では、製造業の会社向けの多言語対応ホームページの制作もしておりますので、もしよければご利用くださいませ。

この記事を書いたスタッフ

林 恭平

担当:営業/ディレクション/経理/Webプログラミング/バックエンド/セキュリティ/サーバ保守

F-standard代表取締役。
元財務コンサルタントで財務系アプリ開発者。税理士の父を持つ。そのため「数字のために生まれてきた漢♪」と呼ばれている。また、顧客のことを親身になって考える若手経営者。
会社も9期目に入り、少数精鋭のメンバーが揃ったので、行くぜ!!と気合が入っている。

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