ホームページを複数作っても1つのサーバーで運用できる方法があります。|F-standard BLOG

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ホームページを複数作っても1つのサーバーで運用できる方法があります。


ホームページを運用するのに必ず必要なのが、「ドメイン」と「サーバー」になります。
種類によって差はありますが、ドメインの費用が年間で数千円、サーバー費用が月間で1,000円ぐらいとなりますので、ホームページ制作費用は置いておいて、必要経費は意外と安価でホームページを持つことができます。

今回の記事のテーマは、この中でサーバー費用に関しては、「必ずしも1つのホームページごとにサーバー契約が1つずつ必要ではない」という事です。
マルチドメインという機能を使えば、1つのサーバーで複数のホームページを運用することが可能になります。

ホームページを運用していて、複数のホームページを運用したいケースで考えると、

  • 複数の会社を運用している。
  • 現サービスとは別基軸のサービスを立ち上げた。
  • 新しい事業が現事業と関連性がない。

など、様々な理由があるかと思います。

マルチドメインとは

マルチドメインとは1つのサーバーで複数のドメイン(URL)を運用する事です。
URLがまったく別ものなので、見た目では同じサーバーとわかりません。
最近のレンタルサーバーではほとんどの場合が「マルチドメイン対応」の項目がありますので、よほど古いか激安のレンタルサーバーを使っていない限りは設定可能かと思います。
ドメインを複数設定できるので、もちろんメールアドレスもそのドメインごとに作成する事ができます。
※その他にもホームページを複数持つ方法に「サブドメイン」「サブディレクトリ」などの方法がありますが、今回はマルチドメイン中心の内容になります。

1つのサーバーで複数ホームページを運用するメリット

1つのサーバーでまかなえるので、当然サーバー費用が運用するホームページ分で割ることになるので、低コストで複数運用ができます。
また、サーバーの管理画面が1つになるので、管理を一括でできます。

「ホームページをたくさん一つのサーバーに入れると重くなっちゃうんじゃないの?」と思われますが、最近のレンタルサーバーの容量は意外に多いです。
月額500円程度のさくらサーバーで300GBの容量があります。

ホームページに使うサーバーの容量による表示速度の原理は、単純にデータを物量だけでなく、システムやらデータベースやら色々な要因があるので、容量いっぱいある=表示速度が最高にいいとはなりませんが、よっぽどのデータを扱う運用の仕方ではなければ、上記さくらサーバでも複数のホームページを運用する事は可能です。

逆にこの容量で運用が厳しくなった時は、そのホームページは十分成長している証明でもあります(無駄な贅肉ためた成長って場合もありますが…)ので、その時は、レンタルサーバーの乗り換えやバージョンアップを検討してみてはいかかでしょうか?

マルチドメインのメリットまとめ

  • 1つのサーバー料金なので、コストが安くすむ
  • 1つのサーバーで全てのホームページの管理が可能
  • 使っていないサーバー容量を十分に使える

1つのサーバーで複数ホームページを運用するデメリット

上記のメリットと、ほとんど逆説的な話になると思いますが、1つのサーバーで管理するということは、1つのホームページ内でハッキングなどの外部からの攻撃を受けた時に全ての管理しているホームページに影響が出る可能性があるという事です。
マルチドメインは1つのサーバーがマンションとして、ホームページが各部屋という感じです。
この場合、部屋の鍵だけじゃなく全ての部屋の鍵を盗られてしまうと、全ての部屋に泥棒が入られるという事になります。
例えば、CMSで使用頻度の高いWordPressで運用していたとして、1つのホームページの管理をおろそかにして攻撃を受けた場合、そのサーバー全域に影響を及ぼす可能性があるという事がありますので、注意が必要です。

メリットの際にお伝えした容量の問題で逆にいえば、たくさん使いすぎると容量がパンクする可能性も出てきます。
その際の引越の選定や、どの範囲まで引っ越しすべきかの判断は専門家でないとハードルが高いです。
一軒家の家で部屋数があるからといって、後先考えず荷物入れすぎてカオスになってしまうってイメージでしょうか。

あと、専門的な話でいうと、システムのバージョンをホームページごとに変えるのが難しい場合もあったりします。
例でいうと、WEBシステムによく使われているPHPというプログラム言語があるんですが、

  • (1)Aのホームページのシステムを動かすのにPHPの6.00が必要
  • (2)BのホームページのWordPressを動かすのにPHPの8.00が必要

などの場合は、マルトドメインの各ホームページごとにPHPのバージョンを変更する必要があるのですが、

  • サーバーのコントロールパネルではその設定ができない
  • そもそもこのレンタルサーバーではその機能がない

という場合があり、結果的にホームページの引っ越しの費用がかかってしまう場合があります。
どちらにしろ、プログラム言語のバージョンなんて話は専門家でないと調べるにもハードルが高いですよね。

マルチドメインデメリットまとめ

  • 1つのホームページが攻撃を受けた場合、全サイトに影響が及ぶ可能性がある
  • あまりたくさんのホームページを運用すると容量が足りなくなる
  • 特定のホームページだけプログラム言語のバージョンを変えるのが難しいorできない

まとめ

今回の記事でお伝えしたいことはリスクを考えてサーバーを複数契約しているって理由でなく、マルチドメインという機能を知らずに1ドメイン1サーバーで運用してる場合は、一度検討してみてもいいんじゃないでしょうか?という事です。
今回お伝えしたメリットやデメリットを踏まえると必ずしもマルチドメインで運用するのが正解という事ではないことはご理解いただけると思います。デメリットも理解して最適な運用方法を考えましょう。
それでも、毎月・毎年のサーバー代金が高いかもと思っている場合や、自分のホームページはどうなんだろうと感じた方は一度、弊社にご相談いただければと思います。

この記事を書いたスタッフ

藤阪 紘至

担当:Webデザイン/ディレクション/マークアップ/フロントエンド

人柄の良さと長身&ちょび髭を活かし、ターゲットに訴求するデザイン・マークアップ・コピーライティングを得意とする。人に教えることにも評価が高く、大学講師経験もあり、こうし講師と呼ばれていた。
Webデザイナ向け人気ブログ「WEB系キャンパス」を運営中
https://webkcampus.com/

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