2026.05.30
ホームページ制作 WordPress
WordPressでホームページ制作は時代遅れ?今も選ばれる理由と注意点を解説

AIやノーコードツール、Webサイトビルダーが増えたことで、「今からホームページをWordPressで作るのは時代遅れなのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
たしかに、すべてのホームページにWordPressが最適というわけではありません。小規模なLPや、短期間だけ使用するキャンペーンサイトであれば、ノーコードツールの方が適している場合もあります。
しかし、企業サイトや採用サイト、サービスサイト、ブログ、実績紹介などを継続的に更新していくWebサイトでは、WordPressは今も検討するべきツールの一つです。
重要なのは、「WordPressを使うかどうか」だけではありません。どのように設計し、どのように運用し、公開後にどのような保守管理を行うかが大切です。
この記事では、WordPress制作が時代遅れと言われる理由と、今も選ばれる理由、制作時に注意すべきポイントを解説します。
目次
WordPress制作が「時代遅れ」と言われる理由
WordPressが時代遅れと言われる背景には、AIツールの発達やノーコードツールの普及があります。
近年は、専門的な知識がなくてもホームページを作成できるサービスが増えています。テンプレートを選んでテキストや画像を入れるだけで、パソコンやスマホでも整ったページを作れるレスポンシブ対応のツールも多くなりました。
また、AIのWEB制作ツールを活用すれば、プロンプトを記載するだけで、WEBサイトのベースを作成することができる時代ですし、その他、生成AIを活用することで、文章作成や画像生成、ページ構成などの作成も以前より手軽に行えるようになっています。
そのため、「わざわざWordPressでホームページを制作する必要があるのか」と感じる方が増えているのも自然な流れです。
さらに、WordPressには公開後の管理が必要です。WordPress本体、テーマ、プラグインのアップデートを行わずに放置すると、セキュリティリスクや不具合につながる可能性があります。
また、古いテーマを使い続けていたり、プラグインを必要以上に導入していたりすると、表示速度の低下や管理のしづらさにつながることもあります。
つまり、WordPressそのものが時代遅れというよりも、古い作り方や、公開後に放置された運用が問題になりやすいと考えるべきです。
WordPressは今も多くのサイトで使われている
WordPressは古いCMSという印象を持たれることもありますが、現在も世界中のWebサイトで広く利用されています。
W3Techsの調査では、2026年5月時点で、WordPressは全Webサイトの41.9%で利用されています。

つまり、WordPressは「昔よく使われていたツール」ではなく、現在も企業サイト、メディアサイト、ブログ、サービスサイトなどで利用されている代表的なCMSです。
もちろん、利用者が多いからこそ、攻撃対象になりやすい側面もあります。特に、更新されていないプラグインやテーマは、セキュリティ上のリスクになる可能性があります。
そのため、WordPressを使う場合は、制作時の設計だけでなく、公開後の保守管理まで見据えることが重要です。
今もWordPressが選ばれる理由
WordPressが今も多くのWebサイトで選ばれている理由は、単に知名度が高いからではありません。
企業サイトや採用サイト、サービスサイトなどを運用していくうえで、WordPressには多くのメリットがあります。
情報発信と相性が良い
WordPressはブログ機能を標準で備えているため、コラムやお役立ち記事、事例紹介などの情報発信に向いています。
たとえば、製造業であれば技術紹介や導入事例、士業であれば専門知識を解説する記事、採用サイトであれば社員インタビューや職場紹介などを継続的に発信できます。
SEOを意識したコンテンツを増やしていきたい企業にとって、WordPressは今も扱いやすい選択肢です。
また、近年はAIOと呼ばれるような、AI検索や生成AIによる検索結果の最適化も注目されています。そうした時代においても、会社の情報、サービス内容、実績、FAQ、専門的な記事などを整理して発信しておくことは重要です。
AIや検索エンジンに正しく情報を理解してもらうためにも、継続的に情報を蓄積できる仕組みは大切です。
企業サイトに必要な機能を作り込みやすい
WordPressは、企業サイトに必要な機能を柔軟に設計しやすいCMSです。
たとえば、以下のような機能をサイトの目的に合わせて作ることができます。
- お知らせ機能
- ブログ機能
- 施工実績や導入事例の登録機能
- 採用情報の更新機能
- 社員インタビューの投稿機能
- 店舗情報の投稿機能
- サービス紹介ページ
- FAQページ
- お問い合わせフォーム
- 多言語ページ
- 資料ダウンロードページ
特に、シンプルなブログ形式の投稿ではなく、複雑な項目を投稿したい場合、カスタム投稿タイプやカスタムフィールドを活用することで、実績や事例、採用情報、店舗情報などを管理しやすくできます。
制作会社側の設計次第で、公開後の更新のしやすさは大きく変わります。
制作会社に依頼しやすい
WordPressは利用者が多いため、対応できる制作会社やエンジニアも多いCMSです。
将来的にリニューアルや機能追加、保守管理が必要になった場合でも、相談できる先を見つけやすい点は大きなメリットです。
独自性の高すぎるシステムや、特定のサービスに依存した作りの場合、将来的な改修時に対応できる人が限られることがあります。
その点、WordPressは一定の知識を持つ制作者が多いため、長期的な運用を考えたときにも安心感があります。
自由度が高い
WordPressは、デザインや機能の自由度が高いことも特徴です。
ノーコードツールやWebサイトビルダーは、手軽に作れる一方で、テンプレートやサービス側の仕様に制限されることがあります。
一方、WordPressは、オリジナルデザインでの制作や、業種・目的に合わせた管理画面の設計、SEOを意識した構造、表示速度を考慮した構築など、柔軟に対応しやすいCMSです。
「会社の強みをしっかり見せたい」「採用サイトとして情報を整理したい」「自社で更新しやすい仕組みにしたい」といった場合には、WordPressの自由度が活かしやすくなります。
オープンソースで特定の企業に依存しにくい
WordPressはオープンソースのCMSであり、特定の企業が提供するサービスに完全依存しにくい点もメリットです。
WordPressは2003年5月に最初の公式版が公開されて以来、20年以上にわたって世界中で使われ続けているオープンソースのCMSです。長く利用されているだけでなく、現在も多くの企業サイト、メディアサイト、ブログ、サービスサイトなどで活用されています。
ノーコードツールやWebサイトビルダーは便利な一方で、サービス提供会社の仕様変更、料金改定、機能制限、サービス終了などの影響を受ける可能性があります。
その点、WordPressは自社でサーバーを契約して運用できるため、必要に応じてサーバーや制作会社を変更しながら、サイトを継続的に運用しやすいという特徴があります。
WordPressが向いているホームページ
WordPressは、公開後も継続的に情報を更新していくホームページに向いています。
たとえば、以下のようなサイトです。
- 企業サイト
- 採用サイト
- サービスサイト
- 士業、医療、製造業などの専門性があるサイト
- ブログやコラムを更新したいサイト
- 施工実績や導入事例を追加していきたいサイト
- 多くある店舗情報を管理していきたいサイト
- SEOを意識して情報発信したいサイト
- 将来的にページを増やしていきたいサイト
- 多言語化を検討しているサイト
- 会員機能付き、予約機能つきなど、システムを盛り込みたいサイト
中小企業のホームページでは、公開後にお知らせや実績、採用情報、ブログ記事などを追加していくケースが多くあります。
そのため、更新しやすい仕組みを作っておくことで、ホームページを営業や採用、情報発信の資産として活用しやすくなります。
特に、事業内容や強みをしっかり伝えたい企業にとっては、WordPressを活用した情報設計が効果的です。
WordPressが向いていないケース
一方で、すべてのホームページにWordPressが最適というわけではありません。
以下のようなケースでは、WordPress以外の選択肢が向いている場合もあります。
- 1ページだけの簡単なLP
- 短期間だけ使うキャンペーンサイト
- 更新予定がほとんどないサイト
- とにかく低コスト、短納期を最優先したい場合
- 専門的な保守管理を一切したくない場合
- EC機能が中心で、商品管理や決済、在庫管理を重視する場合
たとえば、商品販売が中心のECサイトであれば、ShopifyなどのECプラットフォームの方が向いている場合があります。
また、簡単な1ページサイトや、一時的に使用するページであれば、ノーコードツールで十分なケースもあります。
大切なのは、WordPressを使うこと自体を目的にするのではなく、サイトの目的に合った制作方法を選ぶことです。
AI時代にWordPressで作る意味はあるのか

AIの普及によって、ホームページ制作の一部は以前よりも効率化されています。
文章作成、画像作成、構成案の作成、簡単なコード生成など、AIを活用できる場面は増えています。
しかし、企業のホームページに必要なのは、単にページを作ることだけではありません。
重要なのは、以下のような設計です。
- 誰に向けたサイトなのか
- 何を伝えるべきか
- どのページから問い合わせにつなげるか
- どの情報を更新していくか
- 検索やAI検索にどう情報を認識してもらうか
- 公開後にどう改善していくか
AIは制作を効率化する手段として有効です。しかし、事業内容を理解し、情報を整理し、サイト全体の導線を設計する部分は、制作会社の役割が大きいといえます。
特に中小企業のホームページでは、単にきれいなデザインを作るだけでなく、「何を強みとして見せるのか」「どのような問い合わせを増やしたいのか」「採用でどんな人に来てほしいのか」といった整理が重要です。
AI時代だからこそ、ホームページに掲載する情報の質や構造がより重要になります。
WordPressは、そうした情報を継続的に蓄積し、整理して発信していくための土台として、今も有効な選択肢です。
WordPress制作で注意すべきポイント
WordPressは便利なCMSですが、ただ導入すれば良いというものではありません。
長く安心して運用するためには、制作時の設計と公開後の管理が重要です。
利用するプラグインは最小限に
WordPressはプラグインを利用することで、さまざまな機能を追加できる点が大きな特徴です。お問い合わせフォーム、SEO設定、セキュリティ対策、バックアップ、多言語対応など、目的に応じて柔軟に機能を拡張できます。
一方で、プラグインを必要以上に多く導入すると、サイトの表示速度に影響したり、プラグイン同士の相性によって不具合が発生したりする可能性があります。
また、更新が止まっているプラグインや、適切に管理されていないプラグインを使い続けることで、セキュリティリスクにつながる場合もあります。
そのため、WordPressでホームページを制作する際は、便利だからといって安易にプラグインを増やすのではなく、本当に必要なものに絞って利用することが重要です。
F-standardでは、WordPressサイト制作において、利用するプラグインをできる限り最小限に抑えた構築を行っています。また、既存テーマに大きく依存するのではなく、サイトの目的や運用方法に合わせてオリジナルテーマを自作することで、保守性の高い構成を心がけています。
必要な機能を適切に設計し、不要なプラグインに頼りすぎないことで、公開後の更新や改修にも対応しやすく、長期的に運用しやすいWordPressサイトを目指すことができます。
定期的にアップデートする
WordPress本体、テーマ、プラグインは、定期的にアップデートする必要があります。
アップデートを行わずに古い状態のまま放置していると、不具合やセキュリティリスクにつながる可能性があります。
特に、プラグインやテーマの脆弱性は、WordPressサイトにおける大きなリスクの一つです。
WordPressは多くのWebサイトで利用されているため、攻撃対象になりやすい側面があります。だからこそ、公開後の保守管理を前提に運用することが大切です。
セキュリティ対策を行う
WordPressを安全に運用するためには、ログインまわりのセキュリティ対策も重要です。
管理画面に誰でもアクセスできる状態のままにしておくと、不正ログインを試みる攻撃の対象になる可能性があります。
F-standardでは、WordPressの管理画面にBasic認証を設定したり、セキュリティ対策用のプラグインを利用してログイン試行回数を制限したりするなど、不正ログインのリスクを抑えるための設定を行っています。
また、WordPress本体やプラグインの更新、バックアップ、不要なプラグインの削除なども、セキュリティ対策の一部です。
WordPressは、適切に管理すれば企業サイトや採用サイト、サービスサイトでも十分に活用できるCMSです。ただし、公開後に放置してしまうと、古いプラグインやテーマが原因でリスクが高まる可能性があるため、定期的な保守管理を前提に運用することが重要です。
バックアップを取る
WordPressサイトを運用するうえで、バックアップは欠かせません。
アップデート時の不具合、サーバートラブル、誤操作、外部からの攻撃など、万が一のトラブルに備えて、復旧できる状態を作っておく必要があります。
バックアップがない状態でトラブルが発生すると、復旧に時間がかかったり、最悪の場合はデータが失われたりする可能性があります。
ホームページを安定して運用するためには、定期的なバックアップ体制を整えておくことが大切です。
表示速度を意識する
WordPressサイトでは、表示速度も重要なポイントです。
画像サイズが大きすぎたり、不要なプラグインやスクリプトが多かったりすると、ページの読み込みが遅くなることがあります。
表示速度が遅いと、ユーザーが離脱しやすくなるだけでなく、SEOにも影響する可能性があります。
制作時には、画像の最適化、不要なコードの削減、プラグインの選定、サーバー環境などを考慮することが大切です。
更新しやすい管理画面にする
WordPressのメリットを活かすためには、更新しやすい管理画面を設計することが重要です。
同じWordPressでも、制作会社の作り方によって、管理画面の使いやすさは大きく変わります。
たとえば、実績紹介や採用情報、スタッフ紹介などを更新する場合、通常の投稿機能だけで管理すると、後から使いづらくなることがあります。
そのような場合は、カスタム投稿タイプやカスタムフィールドを活用し、更新内容に合わせた管理画面を設計することで、運用しやすくなります。
公開後に自社で情報発信を続けるためにも、制作時点で「誰が、どの情報を、どのくらいの頻度で更新するのか」を整理しておくことが大切です。
WordPressは時代遅れではなく「作り方」と「運用」が重要
WordPressは、今も多くのWebサイトで使われているCMSであり、企業サイトや情報発信型のサイトでは有力な選択肢です。
ただし、古いテーマを使い続けたり、プラグインを必要以上に導入したり、公開後の保守を行わなかったりすると、セキュリティや表示速度、運用面で問題が出る可能性があります。
つまり、WordPressが時代遅れなのではなく、古い作り方や放置された運用が時代遅れなのです。
WordPressを活用するのであれば、以下のような点を意識することが大切です。
- サイトの目的に合わせて設計する
- 利用するプラグインは最小限にする
- 保守性の高いテーマ構成にする
- セキュリティ対策を行う
- 定期的にアップデートする
- バックアップを取る
- 公開後も改善できる体制を作る
これらを意識して制作・運用すれば、WordPressは今の時代でも十分に活用できるCMSです。
まとめ
AIやノーコードツールが普及した現在でも、WordPressは企業サイトや採用サイト、サービスサイト、情報発信型のホームページにおいて、有力な選択肢の一つです。
一方で、WordPressは公開後の管理が必要なCMSでもあります。プラグインを入れすぎたり、アップデートをせずに放置したりすると、セキュリティや表示速度、保守性の面で問題が出る可能性があります。
WordPressが時代遅れなのではなく、古い作り方や放置された運用が時代遅れです。
目的に合わせて設計し、保守性やセキュリティを考慮して構築すれば、WordPressは今の時代でも十分に活用できるホームページ制作の選択肢です。
株式会社F-standardでは、見た目のデザインだけでなく、事業内容の整理、サイト構成、更新しやすい管理画面、公開後の保守管理まで考えたWebサイト制作を大切にしています。
また、WordPress制作では、利用するプラグインをできる限り最小限に抑え、オリジナルテーマを自作することで、保守性の高いサイト構築を心がけています。
WordPressでのホームページ制作を検討している方や、現在のWordPressサイトの運用に不安がある方は、お気軽にご相談ください。