2025.02.03
WordPress
貴方は大丈夫?放置されたWordPressサイトに忍び寄る危険

こんにちは、f-standard制作部の清水です。
企業のホームページを見ていると「お知らせ」はしっかり更新されているのに、WordPress本体やプラグインのアップデートを放置しているホームページをよく見かけます。
弊社にも上記のようなお客様から「WordPressの更新作業をお願いしたい」といったご相談がよく寄せられます。実際に中身を見てみるとWordPress本体やサーバーのアップデートが一切されていない状態が多く見受けられます。
WordPressで作成したホームページを放置していると、大きなリスクを抱えてしまうことをご存知ですか?
そこで今回は、定期的にホームページを更新しないことでどんな問題が起きるのか、実際の例を交えてわかりやすくご紹介します。
目次
【事例1】ホームページの表示速度が遅くなる
ホームページのデータを保管しているサーバー(レンタルサーバー)に情報をどんどん追加していくと、データ量が増えすぎてしまい、ホームページの表示速度が遅くなることがあります。特に、古いプランのサーバーを使っている場合、容量の上限が低いため、お知らせの更新などを続けるだけで簡単に容量がいっぱいになり、ホームページが重くなる原因になります。
※最近のスマホやカメラの画像の容量は大きくなっているので、古いサーバーだと容量が足りなくなることがあります。
こんな経験ありませんか?
スマホでホームページを検索したのに、なかなか表示されず「遅いなぁ」と感じたこと。一度そんな思いをすると、もうそのホームページに戻りたいとは思えませんよね。
実際、ホームページの表示速度が遅いだけで訪問者が離れてしまう確率がぐっと上がることがデータで明らかになっています。これによって、知らないうちに大切なビジネスチャンスを失っているかもしれません。
【事例2】検索結果から除外される
ホームページの信用低下は、ビジネスにとって大きな痛手となります。たとえば、ホームページが適切に管理されていなかったり、不適切なコンテンツが放置されていたりすると、検索エンジンから「スパムサイト」とみなされるリスクがあります。この場合、検索結果に表示されなくなったり、順位が大幅に下がったりする可能性があります。
さらに、一度信用を失ったサイトを回復させるのは非常に時間と手間がかかります。こうした状況は、ただ検索順位が下がるだけでなく、訪問者数の減少やビジネス全体の信頼性低下にも直結します。特に、新しい顧客がサイトを見つけにくくなることで、売上や問い合わせの機会を大幅に損なうリスクがあります。
【事例3】不正アクセスされるリスクが増大する
ホームページを長期間放置していると、セキュリティの弱点(脆弱性)が放置されたままとなり、不正アクセスのリスクが格段に高まります。特に、最新のセキュリティ更新が行われていない場合、攻撃者にとって格好の標的となります。
WordPressを使っているホームページのシェア率は約80%(2025年1月)と言われています。
そのため、WordPressは当然は不正アクセスなどに狙われやすいCMSになります。
実際に確認された被害事例
弊社が実際に対応したケースでは、運営者がまったく関与していない不審な投稿記事が200件以上も登録されていた事例がありました。これらの記事には、次のような特徴がありました:
- スパム広告や悪意のあるリンクが大量に含まれている
- 訪問者が意図せずクリックしてしまうことで、ウイルス感染やフィッシング被害に繋がるリスクが高い
また、こうした問題を解決するには、被害を受けた箇所の修復だけでなく、再発防止のためのセキュリティ強化が必要です。これには多くの時間とコストがかかり、放置期間が長いほど負担が増大します。
訪問者へのリスク
不正アクセスによって悪意のあるリンクやスパム広告が掲載される可能性があります。訪問者がそれらのリンクを誤ってクリックしてしまうと、ウイルス感染や個人情報の漏洩といった深刻な被害に遭う危険性があります。
さらに、訪問者に被害が及ぶことで、ホームページを運営する企業や個人の信頼が大きく損なわれる恐れがあります。こうした状況が続けば、ユーザーの離脱が進み、ビジネスの機会を失うだけでなく、法的なトラブルに発展する可能性も否定できません。
ハッキングに関する詳しい情報はこちらもご覧ください
ホームページのセキュリティやハッキングに関する詳細な情報は、別の記事で詳しく解説しています。
セキュリティ対策の具体例や、実際に起こり得るトラブルについて知りたい方は、ぜひそちらもご覧ください。
古いプラグインを使い続けると、ハッキングの危険性が高まる
古いプラグインを使用していると、脆弱性を悪用されるリスクが大幅に高まります。特に、長期間更新されていないプラグインや最新のWordPressと互換性のないプラグインは、悪意ある攻撃者にとって格好のターゲットとなります。

古いホームページに特有の問題
古いホームページの場合、このリスクはさらに深刻です。導入されているプラグインが数年前、場合によっては10年以上前に開発されたものであることも珍しくありません。これらのプラグインが長らく更新されていない場合、次のような問題が発生しやすくなります:
- 現行のWordPressとの互換性がないため、不具合を引き起こす
- セキュリティの脆弱性が放置され、攻撃の対象になりやすい
- 代替手段が見つからない場合、対策が極めて困難になる
実際に起こりうるトラブル例
1. サイトが動かなくなる
互換性のないプラグインを使い続けた場合、WordPressのアップデート時にエラーが発生し、ホームページ全体が表示されなくなることがあります。この問題が発生すると、運営者はサイトを停止させざるを得なくなり、復旧には多大な時間と費用が必要となります。
2. デザインや機能が崩れる
動作不良や互換性の問題により、レイアウトが崩れたり、主要な機能が正しく動作しなくなるケースも多く見られます。これにより、訪問者がホームページを快適に利用できなくなり、信頼を損なうリスクが高まります。
3. セキュリティの脆弱性が放置される
更新されていないプラグインは、悪意のある第三者にとって格好の標的となります。これにより、次のような被害が発生する可能性があります:
- 不正アクセスによるホームページ改ざん
- データの盗難や漏洩
- 訪問者へのウイルス感染の危険性
自分で更新したら、ホームページが表示されなくなった
WordPressの更新を試みた際に、ホームページが突然真っ白になってしまったというトラブルを耳にしたことはありませんか?その多くの原因は、サーバー側のPHPバージョンが最新のWordPressに対応していないことにあります。
なぜPHPバージョンが問題になるのか?
PHPは、WordPressが動作するために必要なプログラムの基盤です。しかし、サーバーが古いバージョンのPHPを使用している場合、最新のWordPressで導入された新機能がサポートされていないことがあります。
これを分かりやすく言えば、スマホのOSを最新バージョンにアップデートしたけれど、使っていたアプリが新しいOSに対応していないという状況に似ています。その結果、アプリが動かなくなったり、不具合が発生するようなものです。
古いPHPバージョンのままで更新作業を行うと、次のような問題が発生します:
更新時によくあるトラブル例
1. 更新が途中で止まる
WordPress本体やプラグインのインストールが完了せず、中途半端な状態になることがあります。この場合、再び操作を試みても正常に動作しない可能性が高くなります。
2. 管理画面が開けなくなる
更新作業後に管理画面が開けなくなり、ログインすらできない状態に陥ることがあります。この場合、運営者自身が何も操作できなくなり、完全に手詰まりとなります。
3. エラーが頻発する
サイト全体が表示されなくなり、訪問者には「500エラー」や空白のページが表示されることがあります。これにより、ホームページの閲覧はもちろん、管理作業すらできなくなります。
下記のブログに詳しく書いています。
定期的なメンテナンスの重要性
これまでご紹介したさまざまな問題は、どれも事前に適切な対策を講じることで未然に防ぐことが可能です。
車や機械と同様で、定期的にメンテナンスを行わなければパフォーマンスが低下するだけでなく、予期せぬ動作や故障を引き起こすこともあります。
もちろん古いホームページだけでなく、すべてのホームページには定期的なメンテナンスが欠かせません。
定期メンテナンスがもたらす主な効果
- セキュリティの強化
定期的に更新作業を行うことで、最新のセキュリティ対策が適用され、ホームページが不正アクセスやハッキングから守られます。特に、攻撃対象となりやすい古いプラグインやシステムの脆弱性を放置しないことが重要です。
不正アクセスによる被害を防ぐためには、定期的なセキュリティアップデートやホームページのチェックを欠かさず行い、安全な状態を保つことが重要です。早めの対策が、大きなトラブルを未然に防ぐ鍵となります。 - 表示速度の向上
メンテナンスを怠ると、不要なデータや古いコードが蓄積し、ホームページの表示速度が低下します。速度の遅いページは訪問者の離脱率が高くなるため、定期的なチェックで軽快な動作を維持することが重要です。 - 検索エンジンでの評価向上
定期的なメンテナンスを行い、最新のSEO(検索エンジン最適化)基準を反映することで、検索順位の維持・向上が期待できます。放置されたホームページは、検索エンジンからの評価が下がり、訪問者数が減少するリスクがあります。 - もし仮に何かあっても元の状態に戻せる
定期的にバックアップを取ることによって、ホームページが見れなくなっても元の状態に戻せるので、被害を最小限に抑えることができます。
定期メンテナンスへの投資は未来のリスクを軽減する
問題が起きてから対応するよりも、定期的なメンテナンスを行い、予防的に対応する方がコストや労力の負担を軽減できます。
また、訪問者や顧客に対して常に良好な印象を与えることができるため、結果的にビジネス全体にプラスの効果をもたらします。
弊社におまかせください
お客様のご予算やご要望に合わせて、ホームページの最適化とメンテナンスを行い、安心して運営いただける環境をご提供します。
特に、WordPressをご利用のお客様には以下のようなサービスを提供しております:
1. 定期的な更新作業
WordPress本体やプラグイン、テーマのアップデートを定期的に実施し、最新の機能やセキュリティ対策を適用します。更新による不具合が発生しないよう、事前の動作確認も徹底して行います。
2. セキュリティチェック
ホームページ全体のセキュリティを診断し、潜在的な脆弱性を発見・修正します。不正アクセスやハッキングのリスクを未然に防ぐため、最新の対策を講じます。
3. 表示速度の改善
ページの読み込み速度を向上させ、訪問者が快適に利用できる環境を整えます。画像の最適化や不要なデータの削除、キャッシュ設定の改善など、技術的な最適化を行います。
4. SEO対策の最適化
検索エンジンでの評価を高めるため、ホームページの構造やコンテンツの最適化を行います。メタデータの設定、キーワードの最適化、モバイル対応など、SEOの重要要素を取り入れることで、検索順位の向上を目指します。
5. 定期的なバックアップ
弊社では1ヶ月単位でデータのバックアップを取っています。
もし何かあっても1ヶ月前の状態に戻すことができます。
その他のご依頼もお気軽に!
上記のサービス以外にも、ホームページの新規制作やデザインのリニューアル、カスタム機能の追加など、さまざまなご要望に柔軟にお応えします。
「これってお願いできるのかな?」という内容でも、まずはお気軽にご相談ください。
また、お見積もりだけでも大歓迎です!現在のホームページの状態やご希望をお伺いし、最適なプランをご提案いたします。