2021.04.23
ホームページ制作
ホームページのサーバー移管・移行に関する問題点と事前準備の洗い出し
ホームページの管理会社を変更の際に必要な作業がサーバー移管です。
「サーバー移管」「サーバー移転」「サーバー引っ越し」とか色んな言い方がありますけど、ここでは「サーバー移管」で統一させていただきます。
サーバーはホームページの情報が入っている倉庫のようなもので、URLとして使われているのがドメインです。
ホームページはよく家と例えられますが、「サーバーが土地」で「ドメインが住所」になります。
この2つがつながってないと住所登録できないみたいな感じでホームページを表示させることができません。
サーバー移管を失敗して、ホームページ内のデータがなくなってしまってみたいなトラブルを回避するために必要事項を把握してサーバー移管をするようにしましょう。
今回はサーバー移管時の注意点や用意しないといけないものなどをまとめさせていただきます。
※WordPressなどのCMSを使ったホームページのサーバー移管作業を想定しています。
サーバー移管の手順はざっくりまとめるとこんな感じです。
- (1)現在のホームページのデータ一式を用意 ※サーバーデータやデータベース
- (2)ドメインのネームサーバーの切り替え時期を決める
- (3)新しいサーバーで移管準備※(1)のデータの引っ越し
- (4)新しいサーバーでメールアカウントの設定※現サーバーと同じメールアドレスを設定
- (5)ネームサーバーの切り替え
- (6)現在使っているメールアドレスの受信・送信サーバーの設定を変更
- (7)新しいサーバーでホームページの運用スタート
※このエントリーはサーバー移管のための技術的な内容は書いていません。
ホームページの管理を別の制作会社に依頼したい場合などの方のための事前準備的な内容になっています。
WordPressの移行作業に関しては、こんな記事も書いています。
目次
ホームページのデータ移管で必要な物
データ移管をするには、当然ながら「サーバー内のデータ一式」が必要になります。
それとプラスWordPressなどのCMSを使っている場合はデータベース(DB)のエクスポートデータが必要になります。
レンタルサーバーのコントロールパネルのアイパスがわかれば、上記データを取得する事ができますが、制作会社からの移行の場合は、サーバーのコントロールパネルには、他のお客の情報を入っているので、教えてくれない場合があるので、そういう場合は上記データ一式をもらう必要があります。
サーバー移管以外にもドメインの移管も必要
ホームページを公開するには「サーバー」と「ドメイン」が必要になります。
「ドメインはお名前.comとかのドメイン代行会社から取得している」場合と「レンタルサーバーと同じ会社でドメインを取得している」場合と2種類がありますが、どちらの場合でも新しい会社に移管する必要があります。
ドメインのネームサーバーの設定で、元のレンタルサーバーから移管先のレンタルサーバーへ設定を変更する必要があります。
あと、ドメインの管理も移管先の制作会社が持っているドメイン代行会社のアカウントに移管(譲渡)してもらう必要があります。
この手順はドメイン代行会社によって、コントロールパネルでボタンポチポチでできる場合もあれば、メールで申請書を送って譲渡してもらうなどのちょっと面倒な場合もあります。
同一レンタルサーバーの移管での注意点
レンタルサーバーで有名なエックスサーバーでの場合ですが、先に紹介した「(3)新しいサーバーで移管準備」の作業の際に、新しいレンタルサーバーでドメイン(引っ越すホームページ)を設定する必要がありますが、エックスサーバーではすでに別のエックスサーバーでドメインが設定されている場合、下記のようなアラートが出て、設定ができません。
この場合の対応は、下記になります。
(1)現在のエックスサーバーのドメイン設定を解除して、承認されたら新しいほうのエックスサーバーで設定する
(2)エックスサーバー以外のレンタルサーバーに移管する
(1)の場合は、「ホームページが見れなくなるタイミング」と「メールアドレスが使えなくなる(送受信ができない)」がありますので、ホームページと同じドメインでメールを通常業務で使っている会社さんの場合は具合が悪いです。
(2)の方法だと(1)のような事がないので、(2)のほうが安心かと思います。
SSLの設定移管
「https」のURLにしてくれるのSSLに関しては、SSL証明書の種類によって違いますが、ほとんどの場合がレンタルサーバーが無料で提供してくれているSSLを使っているのがほとんどではないでしょうか?
こればっかりは、サーバーが移管後(新しいサーバーでドメインが反映される)でないと、SSLの設定ができないので、待つしかないです。
ただし、移行時に「https」のURLのままで移管していると、こんな感じの表示になってしまう可能性があるので、注意が必要です。
メールアドレスの移行
ホームページの移管と聞くと、ホームページのデータの事だけ気になってしまいますが、
もし「https://aaa.com」でホームページを運用していて、「info@aaa.com」などのメールアドレスを使っている場合は、メールアドレスのアカウントの再作成もしなくてはいけません。
この設定は、移行時にメールが受信できなくなると困るので、事前に新しい方のサーバーでメールアドレスを取得しておく必要があります。設定さえしておけば、お使いのメールソフトでは受信されなくても、サーバー内には受信されているので、設定が終わると一気に受信されるはずです。
メールアドレスとパスワードを今までと同じにしていても、レンタルサーバーが変更されるとメールソフトの設定時に必要な「受信サーバー」と「送信サーバー」が必要になりますので、そちらの設定に関しては、お使いのパソコン・スマホのアカウント設定を変更する必要があります。
いちばん大事な注意点を一言でいうと
「ネームサーバーを切り替える前に新しい方のサーバーでメールアドレスを設定しておこう」
になります。
営業ツールでメールアドレスをバリバリ使っている営業マンからしたら、このメールアドレスの事が一番重要ではないでしょうか。
その他の設定の引継ぎの件
ホームページの移管作業が終了したら新しい運用がスタートします。
GoogleAnalyticsなどのアクセス解析のアカウントはきちんと移管できていますか?
GoogleAnalyticsのアカウントは御社のGoogleアカウントが管理者になっていますか?
もし、管理者が前の制作会社のままだと、どこかのタイミングでいきなりアクセス解析が見れなくなるかもしれないので、注意するようにしましょう。
あと、何か起きてからでは遅いので、以前の制作会社と共有していたパスワード関係などは更新しておくようにしましょう。
移管前にきちんと準備と確認をしておきましょう
家の引っ越しでも引越し業者に頼む前に荷造りとか色々準備するのと同じで、ホームページの移管作業はキチンとした準備と確認をしたうえで、行うようにしましょう。
よくわからず作業してしまうと、トラブルの原因になるので注意しましょう。
弊社でもホームページの移管作業などの実績は多数あります。
もし不明点ございましたら、ご連絡ください。
そのほか、ホームページの管理会社を変えるのをご検討の方はこんな記事も参考になるかと思います。